ESP32+サーボの電源を乾電池から供給する

ここのところ、以前作成したAIドアマンのブラッシュアップを行っています。
まずはコンセントから供給していた電源を乾電池で供給することにしました。


そこで課題が2つ
①なるべくコンパクトにまとめたいので、乾電池は最小個数に留めたい
②ずっと愛用していた3.3Vの三端子レギュレータ(TA48M033F)が秋月でもう扱っていない


①に関しては、HT7750Aというお手軽に昇圧できるICを発見したため、これを試してみることにしました。
②に関しては、将来的にドローンへも適用することを考えると、電流容量が大きめのものが良かったのですが、なかなかDIP品でちょうどいいものが見つかりませんでした。仕方ないので、NJM2391DL1-33という表面実装のレギュレータを使っていきたいと思います。


いきなり基板に起こす勇気はないので、ブレッドボードで実験してみました。
HT7750AもNJM2391DL1-33も1.24mmピッチの変換基板が売っていますので、そちらを使いました。
配線図は下の写真です。
乾電池からの電圧をHT7750Aで昇圧し、サーボへ供給します。
また、更に昇圧した電圧をNJM2391DL1-33へとINして3.3Vを生成してESP32へと供給します。
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まずはESP32とサーボは使わずに、本当に昇圧できているのか、単三エネループ君(1.2V)で試してみます。
これがNJM2391DL1-33からの出力電圧。ちゃんと3.3Vでてますね。
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これがHT7750Aからの出力電圧。これだけ見ると確かに5Vまで昇圧できているようです。
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さて、本番の動作試験ですが、最初のパターンは単四エネループ君(1.2V)を4本で試すことにしました。
が・・・・結果だけ書きますと、失敗でした。
ESP32は動作しますが、サーボが動きませんでした(小さい音がして動かない)。
もしかしたら、HT7750Aの供給できる電流には限界があるのかもしれません。
HT7750Aを介さず直接乾電池からサーボへ供給した場合はうまく動きました。


ちなみに、単四エネループ君を3本に減らして同様の回路でESP32に電源供給(サーボはなし)したときの、NJM2391DL1-33からの出力電圧を図ったのが下の写真です。
3.3V出ててほしいところ、3.1Vくらいまで落ちてしまっているのがわかります。
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同様に、単三エネループ君1本のときは2V付近まで落ちてしまっていました。
ESP32も正常に動きません(少なくとも、スマホ側からBluetoothを拾えなかった)。
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以上の結論として、HT7750Aを用いてサーボ駆動を試みたが、動作しなかった。
また、乾電池1本(1.2V)を昇圧→レギュレートしたとしても、ESP32は正常に動作しなかった。


HT7750Aを安定して使うにはなにかテクニックがあるのでしょうか?
とりあえず、単4エネループ4本でHT7750Aを使わずに進めていきたいと思います。